かみネイチャー Vol.3
前回の更新がまだ暑い日が続く9月。そこから月日は流れ、11月になり今度は寒さが厳しくなり園内を歩く気が起こらなくなってしまいました。
と思っていたらやっと程よい天気が!そんなこんなでかみネイチャー第3段始まります。
以前紹介したヤマボウシもきれいに色づきました。
ヤマボウシは赤色に紅葉するんですね。花は白色、実はオレンジ色と1年を通してとてもカラフルな木ですね。
またヤマボウシから始まり、園路を進んで行きたいと思ったのですが今回はちょっとその奥にキレイな木が見えたのでそちらに向かってみました。
ゾウの獣舎とリスザルの池の間には大きなイチョウの木とサクラと、ゾウが大好きな南国の植物シュロの木があります。イチョウというとこの時期キレイな黄色に色付きます。そしてあの特徴的な匂いを出す木の実がなりますよね。え!?ゾウが近くにいるのに大丈夫なの?と思ってくださる優しいみな様。ご安心ください。ここのイチョウには実がなりません。というのもイチョウには動物のようにオスとメス(正しくは雄株と雌株)があり、実がなるのは受粉した雌株だけなのです。一説によると葉の形で雄株か雌株か分るなんて話もあるようですが、正確なのは花を見る方法です。花といっても一般的にイメージする形と違うので興味がある方は調べてみてください。
話が少しそれてしまいましたが、ここに立っているのは雄株だそうです。なので実がならないんですね。上司に聞いてみたら以前は近くに雌株もあってちゃんと実がなっていたそうですが、新しい獣舎建設のため撤去したそうです。
あの独特の匂いの木の実も土の中で熟成させて種を取り出し、レンジでチンするとなかなかいいお味ですよね。ただ、食べ過ぎ注意だそうです。
続いてはニホンザルのひろば前でひときわキレイな色をしていたこちら!「ドウダンツツジ」といいます。生け垣などでよく見かけると思います。園内でもいろんな所に植えられています。このドウダンツツジは5mm~2cm程の小さな白い花が株全体に広がる様子が満天の星空のように見えることから満天星と呼ばれるそうです。
冬になると落葉してしまったり、緑の新芽が出て来ても他の緑と混ざってしまったりとあまり目立たない低木ですが、この季節には真っ赤に色づき来園者の目を楽しませてくれます。ニホンザルのひろば以外にどこに植えてあるかぜひ探してみてください!
今回は(今回も?)秋の植物をご紹介してきましたが、四季折々で様々な表情を見せてくれますね。それを堪能するのも秋の楽しみ方ですよね。
そして四季折々で表情を変えるには植物だけではなく、日本産の動物たちもです。
寒く厳しい冬に備えてたくさん食べ脂肪を貯えたり、暖かい冬毛に生え変わったり、繁殖のために姿を変えたり。四季によって気候の特徴がある日本だからこその姿だと思います。(個人的にはニホンジカのオスの気性が荒くなり始め、除角されると秋を感じます。)
そんな楽しみ方がこれからもずっとできるといいなと思いながら第3弾をしめたいと思います。
冬仕様の動物たち
次は冬?に更新できるといいな。でもまた寒くて遅くなっちゃうんだろうなと先に言い訳を用意しておく飼育員 西野
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