十人十色 八頭八色

ページID1008292  更新日 令和6年1月24日

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年度が替わるタイミングで学生にクラス替えがあるように、飼育員には『動物の担当替え』があります。

今年度からサル類の担当になった私は、毎日数十分だけチンパンジーたちと関わるようになりました。

最も人間に近い動物とも言われるチンパンジー。個体ごとに個性があり、ほぼ初対面の私への対応も様々でした。

今回はチンパンジーの担当をしたことがない私から見た、チンパンジーたちの印象をお話ししたいと思います。

まずは体格のいい立派なリーダー(αオス)ユウ!

先輩飼育員曰くとても優しいそうですが、個人的にはちょっと苦手…

というのも、見慣れない私に対してことあるごとに唾を吐き掛け、隙あらば口に含んだ水を飛ばしてくるからです。

群れのリーダーとして自分を強く見せるための行動だそうですが、顔面に掛けられるとテンションが下がってしまいます…

今は『ユウと仲良くなろう大作戦』ということで会うたびに好みの餌を与えています。

少しは仲良くなれたかな?今後も根気強く接していこうと思います。

続いては元リーダー(αオス)のゴヒチ。ユウやリョウマの父親です。

先輩飼育員曰く宇宙のような心の広さだそうです。

群れ全体の穏やかな雰囲気や最年少のチヨに対する接し方を見ると、確かに心が広そうだなと思います。

お次はヨウ。52歳で最年長ながらとても元気なメス。

ちなみに私の一押しです!

とても愛想がよく、会うたびにうなずくような動きで挨拶をしてくれます。

私に限らず人間の男性全般が好きなようですが、友好的に接してくれるのは嬉しいものです。

マツコ。優しく穏やかな性格で、息子のリョウマに対しては未だに甘いそうです。

食べたり飲んだりすることが大好きなようで、ジュース(オリゴ糖を加えた水)を与えていると最前列の一番もらいやすい所に来ます。

これからも歯を大切にして大好きな食事を楽しんでもらいたいです。

イチゴは、いしかわ動物園で生まれ人工保育で育ちました。

人工保育で育ったためか、他個体とのコミュニケーションが上手く取れなかったそうです。

しかし今では色々なことを学んで群れの一員として過ごしています。

英語が苦手で外国人とのコミュニケーションがなかなか取れない私は、イチゴに対して勝手に親近感を抱いています。

ゴヒチとマツコの息子で思春期真っ盛りのリョウマ。

大柄な体格で大迫力のディスプレイをしているのを見て、最初は少し怖い印象でした。

しかし、ユウにビビったりジュース(オリゴ糖を加えた水)を積極的に飲んでくれたりといったかわいらしい一面を見ることができ、年相応の男子という印象に変わりました。

今後の成長過程を見るのが楽しみです。

一昨年、よこはま動物園ズーラシアから来たフク。

社交的かつ積極的な性格ですぐに群れに馴染んだそうです。

こまめにグルーミングや挨拶をして他個体と良好な関係を築けているようです。

最後に紹介するのは最年少のチヨ。

イチゴの初めての子ですが上手に育児をしてもらうことができなかったため、人工保育で育ちました。

現在は7頭の大人たちと一度に同居する練習中。

少しずつ成長していく姿を見ていると今後がとても楽しみです。

以上で終わりになります。

チンパンジー担当ではないため、1日に関われる時間が少ないのでなかなか進展していきませんが、チンパンジーたちと良好な関係が築けるように頑張っていきたいと思います。

飼育員 風間

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