サンクとモモノスケが亡くなりました
4月19日にアカカンガルーのサンク、5月10日にフクロモモンガのモモノスケが亡くなりました。
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授乳中のサンク
サンクは2015年によこはま動物園ズーラシアよりやって来た個体で、最初はとても神経質で飼育員が近づくと飛び跳ねてにげていきました。
近年、他の職員にも協力してもらいながら馴致を実施。獣医と一緒に入って尾に針を刺して採血トレーニングができるようになりました。サンクが積極的に飼育員に近づいていくので、これまでに彼女が産んだ子供たちもそれを見てか、飼育員から一緒におやつをもらうようになりました。
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舌がいつも出ているのが特徴でした
4月初めの頃より生牧草を与えた日に腸内でガスが発生したためか胸が大きく膨らむ様子が見られ、与える飼料の量と内容を見直していました。
症状が改善してもう大丈夫かとおもっっていた矢先、4月19日の朝には起立が出来ない状態になっており、日中何度か穿刺してガス抜きを行いましたが症状が改善せず夕方から麻酔をかけて開腹。処置を行いました。
その後、麻酔から覚めることなくそのまま亡くなりました。解剖の結果、盲腸炎を起こしていたことが判明。
最後に痛くて苦しい思いをさせてしまった事を大変申し訳なく思っています。
この経験を他のカンガルー達に活かしてより良い飼育管理ができるよう努めてまいります。
5月10日に亡くなったフクロモモンガのモモノスケは長期間動物病院で飼育されていました。
展示施設が無く長い間裏飼いだったため、ケージを改良してフクロモモンガを展示できるようにしました。
夜行性のため日中は寝ていることが多かったのですがエサの時間には起きてきて、愛らしい姿を見せてくれました。
特にコオロギが大好物で何とも美味しそうに食べていました。
フクロモモンガは可愛らしい姿から国内ではペットとして大人気です。
しかし、生息地のオーストラリアからの野生個体の密輸入が絶えません。
本来であれば飛膜を存分に使って木から木へと飛び移る姿や群れで過ごす様子を来園者にお見せしたかったというのが本音ですが、残念ながらフクロモモンガは当園では展示終了となります。
解剖の結果、盲腸に腫瘤ができておりこれにより消化機能が弱っていた事が死因ではないかと考えられています。
年齢は不明です。
以上、担当動物で死亡が相次いでいたので気持ちを整理するためにもブログを書きました。
昔「後悔する様な飼育はするな」と先輩に言われたことがあります。
実践がとても難しく飼育歴10年以上経っても反省しきりなのですが、今生きている動物たちに真摯に向き合っていこうと思います。
(カンガルー・フクロモモンガ担当かわそえ)
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