マンドリル、リエルの日常

ページID1008295  更新日 令和6年11月18日

印刷大きな文字で印刷

8月、ひとり。

8月。昨年、ケンシロウが自力でシュート(寝室から展示場に出る間の通路)から寝室へ降りられなくなり、職員数人で引きずり降ろした日からもう1年が経つんだなとふと思うことがあります。

そして、リエルがケンシロウと離れて暮らしだしたのもちょうどその時からです。

1月にケンシロウが亡くなり、単独飼育している状況が半年以上となりました。マンドリルは群れで生活する動物なのでできれば複数飼育をしたいところではありますが、そう簡単にはいかない状況でもあります。

リエルの単独飼育が続いていますが、リエルが1頭でも飽きないよう、ケンシロウがいた時にはできなかったエンリッチメントを導入しています。

※エンリッチメント…環境エンリッチメントとも言われ、飼育している動物の多様な行動を引き出し、動物の福祉と健康を改善するために飼育環境に対して行う工夫を言います。

いざ、エンリッチメント!

湯たんぽ、コング、朽ち木などなど。

ケンシロウと同居していた時には、基本的にケンシロウが下、リエルが上にいる事が多かったので、リエルにこのようなものを持たせるとケンシロウの頭に落としてしまう可能性があり、渡せませんでした。

湯たんぽやコングは上から叩きつけるように落としたり、こすったりしてなかなか中のペレットを出すことが出来ない日々が続きましたが、最近ではひっくりかえして上手に中のペレットを出せるようになりました。

また、消防ホースの中にペレットを入れ、そのまま渡したり、木に結びつけたり、その時々で頭を使ってもらうように工夫をしています。毎日同じものだと飽きてしまうので日によって変えていますが、たまに難易度が高すぎるとイライラしていることも。(ごめんよ、リエル)

消防ホースの中に入っているペレットを取りだそうと奮闘?するリエル

他種との交流

マンドリルの展示場には回廊があり、フサオマキザルやブラッザグエノンの近くに行くことができます。リエルもそれを知っているので、フサオマキザルやブラッザグエノンにちょっかいをかけたりかけられたり、良い大きさの木の葉をもらった日にはわざわざ見せびらかしに行ったりしている姿も見られ、1頭で暮らしている中でも、騒がしいご近所さんからたくさんの刺激をもらっているような気もします。

さてそんなエンリッチメントを使っているリエルの様子を最近かみね動物園公式YouTubeのショート動画に少しずつアップロードしています。ぜひリエルがどんなものをどんなふうに使っているか、ご覧ください。(たまに別の動物種のエンリッチメントもアップロードしています。)

(リエルのエンリッチメントを考えることが、自分のエンリッチメントになっている気がする ところ)

このページについて、ご意見をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか。
このページの内容は分かりやすかったですか。
このページは見つけやすかったですか。


役に立った点や、分かりにくかった点などをご記入ください。
このフォームに入力されても回答いたしませんので、ご了承ください。

このページに関するお問い合わせ

産業経済部 かみね公園管理事務所
所在地:〒317-0055 茨城県日立市宮田町5-2-22
代表電話番号:0294-22-5586
IP電話番号 :050-5528-5184
ファクス番号:0294-22-5596
産業経済部かみね公園管理事務所へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。