クマ担当の果実図鑑
クマ担当の夢?
今回のタイトル「クマ担当の果実図鑑」。
クマ担当になり早3.5年、実はクマ舎の周りには前任担当時代から少しずつ果樹が植えられていました。
日本に生息する2種のクマを飼育している当園。
実際の生息環境に自生している果樹があったら素敵な獣舎になるのでは!?という思いや、ゆくゆくはクマたちが食べられるようになったらいいなぁ…来園者の皆様にほんのすこ~しでも…生息環境を感じてもらえる施設を作れたらなぁ。など、自分が担当になってから大きな夢?野望?を抱き、植物が好きも相まって果樹の種類を少しずつ増やしながら管理を続けてきました。
まだまだ実がついたことのないものもありますが、植えてある果樹はよく知っているあるものから、何それ?と聞きなれない野生の果樹から様々です。
そこで今回のブログから育ててきた果樹・果実を少しずつご紹介し、どんなものなのか、形や色、味は?。実際にクマたちが食べた反応等をからシリーズ化?できたらと考えて紹介させてもらおうと思いました。
まず第一弾はあまり聞きなれない果実かもしれません。
それではファイルナンバー1となります、次の果実からどうぞお読みください。
FILE NO.1 ヤマボウシ
国内では本州、四国、九州、国外では中国、朝鮮半島などの東アジアに自生している。
野生では山の谷筋などに自生しており、果実はクマやニホンザルの好物となる。
果実は外側が赤くブツブツとした皮になっており、果肉はオレンジ色。
味は甘みの少ないマンゴー、モモ、アケビのような味わいに例えられる。
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5月に入り新緑が美しいヤマボウシの葉。
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まだまだ小さい3年生のヤマボウシ。背丈は140センチくらい。
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赤く熟すと甘くなる昨年収穫のヤマボウシの実。
クマ担当メモ
野生のツキノワグマをはじめ日本の山林に生息する動物たち多くが好んで食べる果実です。
色は黄色みがかった赤色をしており、外皮は硬めのイボイボがついた小さめのサクランボの様です。
名前の由来は白い花を咲かせ、花びらのように見える部分が頭巾を被った法師のように見えることから「山法師=ヤマボウシ」と名がついたと言われているようです。
食感は柔らかくねっとりとしており、味のうす~いモモのような甘みでした。
外側の赤いつぶつぶの皮は意外と厚くて食べるのにはむいておらず、中にある種も大きかったため可食部は少ないように思います。
街路樹などでも結構見かける果樹です。人間用に品種改良した果物とは違い甘みも少なく、クマたちにも最適だと思いました。
人間用では果実酒やジャムにしてもおいしいみたいですね。
昨年の9月頃、園内で育てているものをクマたちにあげてみたところ、ツキノワグマ・ヒグマともによく食べていました。
しかし量が少なかったため、ちょっと物足りない様子でもありました。
今年も夏の終わりごろにたくさん収穫できたらいいなと思っています。
たくさん実がつくことを願って管理していきたいと思います!
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新芽
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新しくついた実、まだ未熟で青く小さい。
ちなみに最近枝葉もあげてみたにですが、よく食べていました。
おいしいものはよく分かるのですね。
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仲良くヤマボウシの葉を食べるエゾヒグマ、アイとエリコ。
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ツキノワグマ、ナオもおいしそうに食べていました。
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ツキノワグマのべべも食べていた…のですが、うまく写真が撮れませんでした。すみません。
続くかな?
今回から始まったばかりですが、担当者の気まぐれで更新できたらと考えています。
動物があまり登場せず、文字ばかりのブログですがどうだったでしょうか?
期待にしてくれている方がいたら、また次回をお楽しみにしていてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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まだ小さい小さい実ですが、大きく育つように頑張ります!
(個人的に最近台湾パイナップルが好きな、やました。)
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