最近のカピバラたち

ページID1008312  更新日 令和6年1月24日

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カピバラのメス、セリナが埼玉から来てあっという間に1年がたちました。

オスのビビリンとの関係も良好で、特段問題なく毎日を過ごしております。

とはいえ、前回のブログからの間にもちょっとした出来事はあったので、少しだけご報告したいと思います。

ご存じの方も多いかと思いますが、かみね動物園では毎年カピバラ運動場の1部を緑地化しカピバラたちに楽しんでもらうというイベント兼エンリッチメントを行っています。もちろん今年も行いました。

セリナにとって初めての緑地開放だったので、どんな反応をするかなぁ~と思いながらお客さんと観察していると…。

特段、戸惑う様子もなく緑をかき分けながら、好みの葉っぱを食べていました。途中、テンションがあがったのか走り回ったり、ビビリンと取っ組み合いをする様子も見られ良い刺激になったのかなぁと思います。

ビビリンも昨年まではメスと分けて飼育していたので、緑地もおすそ分け程度でしたが今年は最初から最後まで堪能できたのではないでしょうか。

毎年、1週間ほどで緑は無くなっていましたが、今年はビビリンとセリナの2頭だけだったこともあり、2週間ほどかけて緑を楽しんでいました。

さてさてお次は、お客さんにもよく聞かれ多くの人が気になるのが、赤ちゃんは生まれるのか??

前回のブログでも交尾を確認している報告はしました。うまく育てば、夏ごろに出産予定でしたがその結果はどうだったのかというと…。

実は、6月下旬に死産を確認しました。ある日の夕方にセリナが何かを加えているのを発見。回収すると20センチメートルほどの胎児でした。セリナのお腹も大きくなっているような気はしていましたし、もしかしたら!という希望はあったのですが、エコーやレントゲンでは確認できずにいた矢先の出来事でした。

今回は残念でしたがビビリンとセリナの間に子どもが出来ることは分かったので、次のチャンスに繋げたいと思います。

死産後のセリナへの身体的ダメージは特になく、この2~3週間後には再び交尾も確認できました。

今後もカピバラの繁殖に期待しつつ、2頭が健康で穏やかに過ごしていけるように飼育していきたいと思います。

その後もゆったり過ごしていた2頭ですが、新たな仲間が加わりました。もともとビビリンが過ごしていたエリアにマーラたちが引っ越してきたのです。引っ越してきてしばらくはカピバラとマーラを分けて飼育していましたが、両種が一緒にいても問題が起こらないように運動場を少し整備して8月2日から日中の終日同居を行いました。同居後も特に2種の間でトラブルもなく、一緒に休憩したり、エサを食べたりと良い距離感で過ごしています。カピバラのもぐもぐタイムにはマーラも参加するようになり、人に警戒気味だった個体ももぐもぐタイムを経て少しずつ人に慣れてき始めたような気がします。各々の行動範囲も広がり良いこと尽くし?

運動場は広くなりましたが、お気に入りの場所は決まっているようです。ヤマアラシ側のプールがあまり使われなくなって少々寂しい気もしますが色々な選択肢が増えたことは動物たちにとっては大変喜ばしいことです。

今回の近況報告はここまで!

最近は、気温も下がりプールに入る姿は減りましたが日向で気持ちよさそうにお昼寝している姿が見られますので、ぜひ皆さんもカピバラとマーラたちに会いに来てください!

(カピバラとの距離が少しは縮まったような気がしている飼育員 西川)

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