ひたち小児オンライン医療サービス体験談(第1回) ― 自宅で医師の診察から薬の処方まで ―


 

 今日も共創プロジェクトのコラムにお立ち寄りいただきありがとうございます。
 共創プロジェクトのデジタル健康・医療・介護の推進担当です。

 さっそくですが、「ひたち小児オンライン医療サービス」をご存じでしょうか? この4月から開始したサービスで、中学3年生までのお子さんがいる世帯の方は、自宅にいながらスマートフォンやパソコンを使って医師にチャットで相談できたり、中学3年生までのお子さんは、夜間や休日にオンラインで小児科医の診察を受けられるサービスです。

 

小児オンライン医療サービス

 今回から2回にわたり、サービス利用者の体験談をご紹介いたします。
 第1回は、小学生のお子さんをもつお父さんがオンライン診療のサービスを利用した際の体験談です。

 ■インタビューご協力者

 お名前: Tさん(仮称) 30代男性
 家族構成: 本人、妻、子(小学生、未就学児)の4人家族
 本人はフルタイム勤務、妻はシフト制勤務

 

―お住まいの地域における子どもの医療環境について教えてください。

 去年の夏ごろに近所の小児科のクリニックが閉院してしまいました。車で3分のところにあり、多くの方が来院していました。閉院後は、車で片道30分程度かかる場所にあるクリニックで診てもらっていますが、発熱した場合はさらに遠方の病院まで行って診てもらうこともあります。

 

―そのような状況の中で、ひたち小児オンライン医療サービスを使われた時のことを教えてください。

 今年の7月末のことです。小学生の子に咳の症状があり、症状が激しくなってきたのが日曜日の夕方のことで、クリニックは閉まっています。
 翌日の月曜日にクリニックに連れていこうかと話し合っていましたが、全国的に百日咳が流行っているというニュースも出ていましたので、月曜日まで待って症状がさらにひどくならないか心配になっていました。

 ふと、子どもが小学校から持って帰ってきた小児オンライン医療サービスのチラシを思い出し、この機会に使うことにしました。

 スマートフォンから専用アプリのダウンロード、基本情報登録、そこからマル福(※1)や健康保険証(マイナ保険証)などの登録、併用するテレビ電話用のアプリであるGoogle Meet(※2)の導入を含めて全部で15~20分程度で完了しました。スマートフォンを普段から使っている人であれば、問題なくできると思います。

 ※2Google Meetは、Google LLCの商標または登録商標

 

―実際にご利用されてみていかがでしたか。

 さっそく医師とのオンライン診療を選び、一番早い18時台の時間帯を予約しました。

 咳き込む子どもを隣に座らせ、予約時間にGoogle Meetを立ち上げると、スマートフォンの画面の先にいる事務員の方とつながり、少し待つように話がありました。

 その後すぐに医師につながり、問診がスムーズに始まりました。

子どもと一緒にオンライン診療

 熱はないが咳が出ているなど病状を伝え、問診は3分程で終了しました。そして、痰切りの薬が処方されました。処方箋を受け取ることなく、指定の薬局で薬を受け取れるとのことでしたので、すぐに妻に薬を取りに行ってもらいました。その間、私は子ども2人に家で夕飯を食べさせることができました。夜間に薬をもらえるのは非常に大きいと思います。特に小学校や保育園がそうですが、子どもがいつもより少し体調がすぐれない際に、服薬など治療行為をしているかどうかが安心して受け入れてもらえるかの判断要因になるからです。

 もちろん、オンライン診療そのものが親の負担を大幅に軽くしてくれます。子どもを病院に連れていくとなると、病気で具合が悪いのに加えてそもそも病院が嫌いで機嫌の悪くなったわが子をなだめて着替えさせて…といろいろな困難が出ますが、家にいながらであれば問題なくなるからです。

 これからは夜間・休日に子どもに何かあったら、まずはオンライン診療から始めるようになると思います。

 

―ひたち小児オンライン医療サービスへの今後の期待を教えてください。

 オンライン診療で処方された薬をもらえる場所が、指定の薬局のみに限られているので、そこが改善されると嬉しいですね。
 提携薬局を増やして自宅近くで受け取ることができたり、薬の配達サービスなどへと広がったりするとありがたいです。病院や薬局にかかる時間や労力をセーブして、子どもや自分の時間を増やしていければと思います。

 

ーひたち小児オンライン医療サービスは、子育て生活が便利になる第一歩かもしれませんね。
 インタビューへのご協力ありがとうございました。

 ひたち小児オンライン医療サービスは、オンライン医療相談が無料、オンライン診療も実質無料(※3)で利用できます。子どもの病気に備えて登録をお考えの方は、下記HPをご確認いただきアプリのダウンロード・登録をお願いいたします。

※3診療費用をクレジットカードで支払いますが、日立市独自の小児マル福により、後日、全額還付されます。どちらのサービスも通信料は利用者の負担となります。

 最後になりますが、次世代未来都市共創プロジェクトは、市民の皆さんの要望や期待を伺いながら進めていきます。プロジェクトへの期待や今回記事へのご感想は下記アンケートにてお送りいただけますと幸いです。引き続きプロジェクトへのご理解・ご協力をお願いいたします。

■お問合せ

アプリの利用方法などに関すること:株式会社リーバー 電話 029-896-6263

その他オンライン医療サービスに関すること: 日立市地域医療対策課 電話0294-23-6766

 

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