帯状疱疹とワクチン接種
帯状疱疹は増えている?
平成26年10月に子どもの水痘(みずぼうそう)ワクチンが定期接種化されて以降、水痘の流行が激減しています。
今まで、水痘を発症している子どもと接触することによって、大人は「水痘・帯状疱疹ウイルス」に対する免疫を高めていましたが、水痘の流行が減ったことにより、その機会が少なくなってしまいました。
そのため、高齢化による影響とあわせて、帯状疱疹のさらなる増加に繋がることが予想されます。
帯状疱疹とは
大人の多くは、子どものころに水痘に感染しています。
水痘の原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」は、水痘が治った後も、身体の中に生涯にわたって潜伏しています。
加齢やストレスなどによって免疫力が低下すると、このウイルスが再び活性化されてしまい、帯状疱疹を発症します。
つまり、水痘に感染したことのある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。
日本では、年間約60万人が発症していると推定されています。50歳を境に急激に発症率が高くなり、そして80歳になるまでに3人に1人が帯状疱疹を経験するといわれています。
症状について
- (発疹が出る前)身体の内部に、ピリピリした痛みや違和感がある
- 痛みを感じる部分の皮膚に、帯状の赤い発疹
- 神経と皮膚の炎症による、激しい痛み
皮膚の症状は、およそ3週間ほどで治まりますが、特に高齢の方は、症状が長引いたり、発疹は治ったのに痛みが残ること(帯状疱疹後神経痛)があります。
症状には個人差があります。気になる症状があるときは、早めに皮膚科を受診しましょう。
予防について
免疫の働きを高める
- 過労やストレスを避け、休息をとる
- 十分な睡眠時間の確保
- バランスの良い食事を摂る
帯状疱疹は、免疫の働きが低下することにより発症するので、無理をしないことが大切です。
規則正しい生活を心がけましょう。
ワクチンを接種する(50歳以上の方のみ)
帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。
ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率低下や重症化予防が期待できます。
※任意の予防接種となりますので、費用は自己負担となります。
予防接種による効果や副反応などについて理解いただいた上で、接種の判断をしてください。
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