若者が将来も住みたいと思うまちへ ― 2040年の日立市はどんなまち?―


皆さんこんにちは!今日もコラムを読んでいただきありがとうございます。

共創プロジェクトでは、若者がずっと住みたいと思えるまちづくりに向けて、大学生や若手の社会人など若者世代の皆さんと一緒に、日立市の良いところや今ある身近な問題を軸に、2040年における日立市の理想的な姿を考えています。「なぜ2040年か?」というと、2040年は参加者の皆さんが結婚や子育てなどのライフイベントが多くなるタイミングであり、当事者となる世代が、2040年までに解決すべきもの、失いたくないまちのアイデンティティを抽出しながら、ずっと住みたいと思えるまちを自分事として考えられるからです。

7月8日に第1回のワークショップを開催しました。茨城大学の工学部キャンパスの1部屋をお借りし、茨城大学、茨城キリスト教大学の学生を中心に市役所や日立製作所のメンバー、約30名が集まりました。

ワークショップの様子
ワークショップの様子:いくつかのグループに分かれ、日立市の良いところや課題を共有

若者の視点で、日立市の良いところや身近な課題を持ち寄り、各自で発表・共有を行いました。

具体的には、

  • 日立市の自然とレトロなまちの景観は貴重。無くならないでほしい
  • そういった景観に出会えるための移動手段の整備や、まちの内外の人に気づいてもらえる発信活動もほしい
  • 自宅や学校、職場以外で、人が集まって交流できる場所がない
  • 人が集まる場所があれば、ついでにまちの何かに協力できるのではないか
  • 安全で快適な移動の実現が活性化の鍵になる

などのアイデアが発表され、ほかの参加者との共有・共感が醸成されました。

ワークショップ終盤の発表会の様子
ワークショップ終盤の発表会:各種アイデアをまとめあげて発表

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■参加された学生の感想
生まれた時から日立市に住んでいて、これからも日立市に住み続けてより良いまちにしたいと思っていた。今回のように自分のアイデアを展開することができる場があり嬉しい。長く住んでいるとまちの悪い点にばかり目がいきがちだが、参加していた市外の学生からは、まちの自然やレトロな景観への良さが指摘され、自分では当たり前と思っていて気がつかなかった日立市の魅力を発見することができた。まちの未来を創っていくというときに、大規模な革新だけでなく、そういう「残すべき良さ」を見落としてしまわないようにするうえで、こうした多様な若者が集まる場で考えるのは大切だと実感した。
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ワークショップの様子はメディアにも取材いただきました。若者がまちの未来を考え、そして実行していくことへ、今後も注目が集まっていくことが期待されます。
ワークショップは全部で3回を予定しています。
次の第2回のワークショップでは、今回得られた気づきを踏まえ、関連する社会の動向や事例を持ち寄り、日立市が今後どのように変化していくかを考えていきます。
最後の第3回は9月に予定しており、第1回、第2回の検討内容をもとに、2040年の日立市での暮らしをコンセプトとしてまとめ、若者が期待する日立市の姿を具体的に形づくる予定です。進捗を適宜ご紹介していきますのでお待ちください。

 

最後になりますが、共創プロジェクトは、市民の皆さんの要望や期待を伺いながら進めていきます。プロジェクトへの期待や今回記事へのご感想は下記アンケートにてお送りいただけますと幸いです。引き続きプロジェクトへのご愛顧・ご協力をお願いいたします。