令和7年3月 「日立市脱炭素経営シンポジウム」担当レポート
共創プロジェクトの日立製作所「グリーン産業都市の構築」担当です。
3/19(水曜)に日立市・日立製作所の共催イベントとして、日立市で初めてとなる「日立市脱炭素経営シンポジウム」を開催しました!
日立地区産業支援センターで開催されたイベントに参加してきましたので、その様子をお伝えいたします。
概要
日立市は2050年のカーボンニュートラル、「ゼロカーボンシティ」の実現をめざし、市内中小企業の脱炭素経営を支援しています。本シンポジウムは、日立市内の事業者の皆さまが脱炭素経営のヒントを得られる機会として開催しました。シンポジウム当日には、脱炭素経営に関心を持つ市内の事業者23社56名にご参加いただきました。
シンポジウムの内容
基調講演やCO2削減の取組事例紹介、グループディスカッションなど、約3時間にわたり充実した講演と活発な議論が行われました。
(1) 基調講演
茨城キリスト教大学 経営学部 経営学科の栗原正樹准教授から「中小企業のための脱炭素・カーボンニュートラルとの向き合い方」というテーマでご講演いただきました。
地球温暖化による自然環境への影響可能性や、脱炭素社会での経営の在り方についてご説明いただき、参加企業の皆さまからは、熱心にメモを取る様子が見られました。世界的に進む脱炭素の動きをビジネスチャンスとして捉え、より魅力ある企業経営をめざす大切さを私自身も再確認したとともに、参加企業の皆さまにも共感いただけたように感じました。


(2) 取組事例の紹介
続いて、日立市内の事業者2社から自社における脱炭素の取組について、ご講演いただきました。
株式会社宮本製作所様から、日立市が提供する「脱炭素経営支援システム」を活用し、設備更新によるCO2排出量の削減効果をモニタリングした事例をご紹介いただきました。また、株式会社山形測量様から、ITシステムの活用による省力化やペーパーレス化の事例などによる脱炭素化の促進についてご紹介いただきました。
参加企業の皆さまは、両社の先進的な取組に対する関心を持たれたようで、経営者ならではの鋭い質問も寄せられました。特に、事業成長と脱炭素化の両立の考え方についての質問は、脱炭素経営を自分ごととして捉え日々の経営に臨まれているリアルが感じられ、とても印象的でした。


(3) グループディスカッション
グループディスカッションでは、参加企業の皆さまを3~4社のグループに分け、脱炭素への取組状況や課題、対策などについて議論していただきました。
脱炭素に積極的に取り組まれている事業者様や、まだ初めの一歩を踏み出せていない事業者様などさまざまな背景を持つ皆様から、悩みや疑問、成功した取組事例などを積極的に共有いただき、活気ある議論が行われました。
私も本プロジェクトのグリーン産業都市テーマ担当として、今回のグループディスカッションで共有いただいた生の声を吸収し、今後の脱炭素経営を後押しする取組にいかしていきたいと考えています。
(4) 展示パネル
会場の入り口には、日立市や日立製作所の脱炭素の取組を紹介するパネルなどの展示物を掲示しました。
参加企業の皆さまから日立市や日立製作所の担当者にご質問いただくなど、多くの皆さまに関心を持っていただき、うれしく思います。
さいごに
多くの日立市内の事業者の皆さまにご参加いただき、また積極的に議論いただいたおかげで非常に有意義なシンポジウムになったと感じています。誠にありがとうございました。
今後も本ホームページで担当レポートを更新していきますので、ぜひチェックしてください!