施策:中小企業の脱炭素経営支援
「中小企業の脱炭素経営支援」は、脱炭素社会の中での中小企業の持続可能な経営や競争力の強化に向けたサポートを産官学金が連携し地域一体となって行う施策です。
取組意義
なぜ中小企業の脱炭素が重要なの?
大企業は、世界的な脱炭素の潮流に対応し、自らの企業価値を向上させるために積極的にサプライチェーン(製品の原材料・部品の調達から販売・消費までの一連の流れ)全体の脱炭素化に取り組んでいます。
サプライチェーンを構成する中小企業にとっても、脱炭素経営を実践することは、大企業などの取引先との関係を強化し、新たなビジネスチャンスを得ることを可能とします。脱炭素経営に取り組むことで、取引から排除されるリスクが軽減され、また、光熱費や燃料費などの経費削減につながるケースもあります。
メリット
中小企業の脱炭素経営によるメリット
脱炭素経営に取り組むことで、国などの支援施策や金融機関によるESG融資などを活用できるほか、今後想定される脱炭素に関する規制へ対応しやすくなります。
ESG融資とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を考慮した融資のことで、企業は有利な条件で融資を受けることができ、金融機関は融資のリスクを下げることができます。加えて、サプライチェーンの脱炭素化に取り組む取引先や、環境意識の高い消費者、就職希望者からの評価向上により、販路拡大や人材獲得に有利になる可能性があります。
脱炭素経営は、中小企業が未来に向けて競争力を維持し、成長を続けるために重要な取組となっていきます。
取組詳細
中小企業の脱炭素経営支援の取組
令和5年(2023年)10月に構築・供用開始した「中小企業脱炭素経営支援システム」を活用した中小企業の伴走支援を実施しています。本システムでは、CO2排出量の見える化から、排出量削減の取組検討、削減ロードマップの策定、削減実践の進捗管理まで行うことができます。
加えて、省電力型の設備や電動フォークリフトなどの共同購買により、中小企業の負担を軽減しながら脱炭素経営に取り組める仕組みづくりも検討しています。