契約の基礎知識
私たちの毎日の生活は、様々な「契約」によって成立しています。契約トラブルや悪質商法の被害を未然に防ぐために、契約に関する基礎知識を身につけておきましょう。
契約とは「約束」です
民法で「契約」とは法的責任を伴う約束のことで、当事者双方の合意によって成立します。
- コンビニエンスストアで珈琲を買う→物品の売買契約
- 学習塾やエステサロンに通う→継続的役務提供契約
- お金を借りる→金銭消費賃借契約
- 電車やバスに乗る→旅客運送契約
契約はいつ成立するのか?
Q.コンビニでの買い物。契約は、1~4のいつ成立するのでしょう?
- コーヒーをレジに置く
- レジの操作を始める
- 代金の支払い
- 商品を受け取る(手渡す)
A.「2.レジの操作を始める」ときに成立します。
売買契約の場合、「売りたい」というお店の意思と、「買いたい」というあなたの意思が合致すれば契約が成立したことになります。口約束でも契約は成立するのです。
インターネット通販では、商品を選んで申し込みボタンをクリックすることで申込みとなり、その後に承諾画面が表示されたり、承諾のメールが届いたりすることで契約が成立します。
契約が成立した時の義務
いったん契約が成立したら、当事者双方は約束を守らなければなりせん。売買契約であれば、お店には「商品を引き渡す義務」が、あなたには「代金を支払う義務」が生まれます。
契約書は必ず読もう
契約額が高額だったり、契約内容が複雑な場合などに契約書が作成されます。書面にした方が内容も明確になり、トラブルも少なくなるからです。契約書にサインする(印鑑をおさなくても)ということは、その内容をよく読んでいなくても、原則として、書かれている内容の全てを承諾したものとみなされますので、契約書はよく読んでサインするようにしましょう。
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