応急手当の基礎知識

ページID1004872  更新日 令和6年1月24日

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私たちは、いつ、どこで、突然のけがや病気におそわれるか予測ができません。
このようなとき、病院に行くまでに、家庭や職場でできる手当てのことを応急手当といいます。
また、救急車がくるまでに行なう応急手当(心肺蘇生法・大出血時における止血法・気道に詰まった異物の除去法)を、救命手当といいます。
下の図は、心臓が止まってから、または呼吸が止まってから、何分くらい経つと命が助からないかが曲線で示されています。救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの全国の平均は約6分です。
しかし、脳が酸素なしで生きていられる時間はわずか3分から4分といわれています。もし、呼吸が止まったり、心臓が止まってしまった傷病者をそのまま放置して救急隊員に引きわたしたのでは、かりに生命を救えたとしても元の社会生活ができるまで回復させることは非常に困難になります。
そこで救急事故が発生したとき、現場付近に居合せた「あなた」(バイスタンダー)の、一刻も早い適切な応急手当が必要なのです。

カーラーの救命曲線(改変)

グラフ:カーラーの救命曲線
1心臓停止後約3分で50%死亡。2呼吸停止後約10分で50%死亡。3多量出血後約30分で50%死亡。

心臓が止まってしまうような重篤な状態のときには、救命手当はもちろん、救急車をすぐ呼ぶことや、救急救命士による除細動(電気ショック)、救命救急センター等による高度な医療が、スムーズな連携プレーで行われることが救命のためには必要です。このことを救命の連鎖(Chain of Survival)といいます。この連鎖が一つでも欠けたら、尊い命を救うことはできません。
救命の連鎖の最初の2つの輪である「早い通報」「早い応急手当」は、「あなた」につないでいただくしかありません。倒れた人の意識がなくて重篤な状態だと思ったら、すぐに救急車を呼んで救命手当を始めてください。救急救命士は、必要に応じて除細動(電気ショック)を含む救命処置を施しながら、高度な医療機関へ搬送します。このような連携がスムーズにできて、初めて、大切な命を救命することができるのです。

救命リレーのスタートは、『あなた』です。

イラスト:救命の連鎖(Chain of Survival)
大切な命を救うために必要な行動を、迅速に途切れることなく行う重要性を表しています。

イラスト:救命の連鎖の説明文


  • 【早い通報】おちついて、はっきりと119番に通報する。
  • 【早い応急手当】救急車の到着前に心肺蘇生法などの応急手当を行う。
  • 【早い救急処置】救急救命士等の行う除細動などの高度な応急処置。
  • 【早い医療処置】医療機関における医療処置。

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