【シリーズ・ふるさと日立大使 Interview】ミウラナオコさん

ページID1004645  更新日 令和6年1月24日

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ミウラ ナオコさん/イラストレーター

写真:ミウラナオコ氏

心がフッと軽くなる、そんな作品を創り続けたい

このシリーズでは、大使の皆さんをお一人ずつクローズアップしてご紹介します。

今回ご登場いただくのは、茨城国体のマスコットキャラクター「いばラッキー」でおなじみのミウラナオコさん!

ミウラさんのイラストレーターとしての思いや「いばラッキー」の誕生秘話などについて伺いました。

身近にあった「ファッション」

ミウラさんがイラストレーターになりたいと思ったのはいつ頃ですか?

実は、幼い頃から絵の仕事がしたいと思っていたわけではなく、イラストレーターになりたいと思ったのは、20代になってからです。

母が洋裁教室を開いていたので、幼い頃は、周りにあった布やスタイルブック(洋裁の本)、美術画集などを見るのが好きでした。特に「色」に興味がありました。そうしてファッションへの関心が強くなって、高校生の頃には「東京に行って、ファッションの勉強をしたい!」と思うようになりました。高校卒業後に上京し、文化服装学院(ファッション専門学校)に進みました。

ファッション専門学校での勉強はいかがでしたか?

とても刺激があり、たくさんの友人もできて楽しかったです。ただ、途中から洋服を作ること、デザインすること、流行を追いかけることに楽しさを感じられなくなり、ファッションを職業にしたいとは思えなくなっていました。専門学校を卒業後、自分のやりたいことがわからなくなっていた時、両親の勧めもあり、1年間ニューヨークに留学することにしたんです。

転機となったニューヨーク生活

ニューヨークではどんな活動をされたのですか?

美術館に行ってポストカードを集めたり、セントラルパークなどで、よく人間観察をしていました。ニューヨークは個性的な人がいっぱいでしたから(笑)。そのうちスケッチブックに似顔絵を描いて周りの人に見せるようになったんです。絵を見せると一瞬で反応が返ってくるので、私にとって絵が大切なコミュニケーションツールとなりました。イラストの面白さに目覚め、ニューヨーク生活が半年を過ぎた頃には、「イラストレーターになろう!」と心に決めていました。

イラストレーターになるために、どのような活動をされたのですか?

イラストの勉強を全くしたことがなかったので、叔父(イラストレーターの田中靖夫氏)にニューヨークで描いた絵を見せて相談したりしました。その後、イラスト事務所で働きながらイラストや画材のことなどを勉強していたんですが、ある時、知人の勧めでイラストの公募展に応募したら、そこで2回続けて入選したんです。それがきっかけとなって、イラストレーターとして仕事の依頼が来るようになりました。これまでに、広告、絵本、教科書、幼稚園バスのラッピングなど、さまざまな分野のイラスト・デザイン制作に携わりました。

写真:5 ミウラさんの作品「赤い花を君に」
ミウラさんの作品「赤い花を君に」

ミウラさんのイラストやデザインの発想の源は?

「視点」ということを大切にしています。視点が変わると同じものが違って見えて、その時に「ハッ」としたり「ヘェー」と感じますよね。その感覚です。それから、色や色の組み合わせから感じる「ワクワクする、ときめく気持ち」。それを絵や写真、立体作品でも表現したいと思っています。

写真:4 心がフッと軽くなる ミウラさんの作品「つながるつながる」
ミウラさんの作品「つながるつながる」

茨城国体のマスコットキャラクター「いばラッキー」は、どのようにして誕生したのですか?

友人から、「茨城国体のキャラクターデザインの募集があるけど、応募してみたら?」と強く勧められたんです。ちょうど何かふるさとのために役に立つことができたらと考えていたので、トライしてみよう!と思いました。そう決めて描き上げるまでは、4~5日程でした。他の作品もそうですが、いばラッキーも私にとって"子ども"のようなものです。本当にたくさんの方々に親しまれ、可愛がっていただきとても嬉しかったです。

写真:いばラッキー
茨城国体マスコットキャラクター「いばラッキー」
(幸運のエネルギーで作られた「ラッキー星」のかけらが地球の茨城にやってきたという設定でデザインされました。)

日立市の好きなところは?

「海」と「山」が身近にあることです。子どもの頃は当たり前すぎて気が付きませんでしたね。日立を離れてみて、とても恵まれていることがわかりました。海と山の両方を味わえるなんて、すごく幸せなことだと思います。

ふるさと日立大使として、今後どのような活動をしていきたいですか?

この春から活動拠点を東京から日立市に移しました。新鮮な気持ちで、これまで気付かなかった日立市のいい所をたくさん見つけて、SNSなどで発信していきたいです。また、心がフッと軽くなる作品、ワクワクするような作品も創っていきたいです。市民の皆さんと一緒に表現活動をする機会も楽しみにしています。

写真:2 ワークショップの講師として活躍(1)(なかこうじ児童公園のトイレを「いばラッキー」にペイント)

写真:3 ワークショップの講師として活躍(2)(なかこうじ児童公園のトイレを「いばラッキー」にペイント)
子どもたちを対象にしたワークショップ
(なかこうじ児童公園のトイレを「いばラッキー」にペイント)

最後に、日立の子どもたちへメッセージをお願いします。

自分の個性を大切に、そして磨いていってほしいですね。まだやりたいことが見つからなくても心配しないで、自分の中から湧き上がる「好き」を大事にしてほしいです。その「好き」を楽しんで栄養をあげて育てていけば、きっと自分だけの花が咲くと思います。面白い花(個性)が日立にいっぱい咲いたら楽しいですね。

Profile

ミウラナオコ

日立市出身。

1984年 文化服装学院卒。

1984~1985年 ニューヨークに留学。

1987年 公募展に入選したことがきっかけでイラストレーターの仕事をスタート。広告や絵本、教科書など幅広い分野でデザイン・イラスト制作を手掛ける。

2014年 「いばラッキー」が茨城国体キャラクター公募展で2830点の中から最優秀作品に選ばれる。

2022年8月 日立シビックセンターギャラリーで、田中靖夫&ミウラナオコ二人展「日立生まれだなあ。おじ×めい」を開催。*Instagram naomiu45

2022年9月 ふるさと日立大使に就任。

写真:1 市役所旧庁舎お絵描きイベント

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