標本から知る動物たちのひ・み・つ

ページID1009291  更新日 令和6年1月24日

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先日「豚足骨格標本づくり」を開催しました。

私たちを含めて多くの脊椎動物は死ぬと骨になります。動物園ではその骨を利用して標本をつくることがあります。
骨格は体を支える基礎であり、内臓を守り、筋肉が付着する土台となり、体を動かすために必要不可欠な役割を持っています。標本とすることでその動物がどのような生態でどのように環境に適応して生きてきたか沢山の情報を得ることができます。
今回は簡単に手に入る豚足を利用して来園者にも骨の魅力を知ってもらいたい!と骨好き獣医師と骨のことをもっと知りたい飼育員で企画しました。

まずはイベントを行う下準備。豚足を炊飯器で煮込みます。
骨についている皮や肉、ゼラチン質の部分はこれで剥がしやすくなります。
剥がれた部分はきれいに洗って骨の部分を取り出します。

綺麗にした骨を用意していよいよ本番!
参加者の皆さんには最初は予備知識一切なしで組み立ててもらいます。
なんとなく指っぽいパーツ、足首になりそうなパーツ…
どこのパーツかは分からないけどピタッと組み合わさることも!

その後、獣医師解説のもと組み立てていきました。
見本シートとにらめっこしながらパーツを探していきます。
親子で協力しながらの作業です。

フィットする部分は接着剤でくっつけていきます。
段々豚足の全貌が見えてきました!
パーツをフィットさせるためにくるくる回しながら見るため、ああでもない、こうでもないという声が各テーブルから聞こえてきます。

ブタが立っている時の足の形を想像してくっつけるとかっこよくなります。

骨格から見ると人と違ってバレリーナのようにつま先立ちしているのがよく分かります。
…そして格闘すること約1時間以上!ようやく完成!!
仮止めなので家でじっくりくっつけて補強すれば豚足骨格標本の完成となります。

大人でも難しい作業でしたが親子で協力しながら作ることができました。
私もこのワークショップの前に一度組み立ててみましたがパーツがフィットする瞬間がたまらなく気持ち良いです。
そして、無駄な部分が無い洗練されたデザインの骨を見て改めて生き物の体ってすごいなあ~と感じました。

動物園には「どうぶつ資料館」という場所があります。
あらゆる動物の頭骨標本の他、卵や角の標本なども展示してあります。
なかでもゾウの全身骨格標本は大迫力なので一度見て頂きたいです。
12月26日までは企画展「動物園のたからもの展」も開催しております。
普段、隅の方にあった糞や羽根標本を詳しい解説付きで展示したり、骨格標本のつくり方も掲示してあります。また、飼育員が日々の飼育の中で見つけた動物の生きざまが分かる【たからもの】も集めてみました。こちらもぜひご覧ください。

生きている動物からは分からない標本の面白さ、皆さんも沼にはまってみませんか?

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