第11弾 ひたちの地酒
「日立市ってホントはすごいんです!」プロジェクト第11弾!
日立のすごいところを、各メディアを活用して一斉に広報する「日立市ってホントはすごいんです!」プロジェクト。
第11弾のテーマは「知りたい!飲みたい!ひたちの地酒 HITACHI JIZAKE STORY」
日立の風土や歴史に深い関わりを持つ、地酒。
お酒大好き・飲兵衛なあなた!
ビールなら飲みますよ~なあなた!
お酒はどうも得意じゃなくて…なあなた!
今回の特集は、いろんな「あなた」に向けてお届けします!
ひたちの地酒とその物語をおつまみに、おいしい「ひたちじかん」を過ごしませんか?
ひたちの地酒はなぜおいしいの?
日立市は、県内に5つある水系のうち、「久慈川水系」に属しています。
市の南部を流れる久慈川の水源は、茨城・福島・栃木3県の境界に位置する八溝山。
久慈川水系は、八溝・阿武隈山地間を流れ、日立市で太平洋にそそぐ、広々とした水系です。
また、市の西部は阿武隈山系に連なり、東部はどこまでも広い太平洋を臨みます。
このように山と海に恵まれた豊かな自然環境と、過ごしやすく穏やかな気候、そして雄大な久慈川水系に恵まれた日立市は、おいしい地酒づくりに適しているんです。
ここがすごい!ひたちの地酒
おいしいお酒に必要なこと
それは…この4つ!
- 良質な原料
- 熟練した杜氏の存在・仕込み時期の人員確保
- お酒造りに適した気候
- 大量の良質な水
1~3は流通システムの発達や機械化が進むことで、1年を通じて質の担保が可能になってきました。
ですが、4の「水」は、現代においても遠方から運ぶことが難しく、タンクローリーなどで運ぼうとすると、多大なコストがかかってしまうのが現状です。
今でも水は、自然から取水するのが最良とされています。蔵元の多くが、良質な水源の近くに存在しているのもうなずけますね。
お酒の四季
お酒ができるまで
まずは、原料である玄米を精米し、白米に。白米になった後は、洗い、水に浸し、蒸します。
蒸したお米は、「麹用」「酒母造り用」「仕込み用」の3種類に分けられます。
製麹と呼ばれる工程では、米のデンプンを糖化させる能力を持つ「麹」を造ります。
完成した麹は、タンクに蒸したお米と水と合わせて入れられ、酒母造りと呼ばれる酵母を増やす工程でじっくりと発酵させます。
発酵を終えたら、醪(材料が発酵してどろどろになった状態のもの)を絞り、日本酒と酒粕に分けて、ろ過・火入れなどの処理を行い、貯蔵します。
こうしておいしいお酒ができ上がるんですね。
精米率
日本酒の種類は「精米率」と「熱処理」という二つの処理によって大きく分けられます。
ここでは「精米率」についてご紹介!
日本酒の原材料である酒米の精米度合いによって、「大吟醸酒」や「本醸造酒」などの種類に分かれます。
磨けば磨くほど、酒米の中心にある甘い部分の割合が高くなるため、香り高くフルーティな味わいになることが多いと言われています。
また、頭に「純米」の表記がついているお酒は、醸造アルコールなどの添加物が含まれていないということを示しています。
森島酒造 己を削る、魂の一献
所在地:日立市川尻町1-17-7
明治二年創業
杜氏 森嶋正一郎さん
全国でもトップクラスに海に近い場所で酒造りをしています。裏門から太平洋まで、大体30メートルくらいですかね。
仕込み水は、ちょうど地下水が海に流れ出る直前で汲み上げています。ですので、うちの水はカルシウムとマグネシウムを多く含んだ硬水。硬水で作るお酒は、すっきりした辛口のお酒ができやすいと言われているんですよ。
「地酒」は、その土地の風土や食材とマッチするものだと思っています。土地のもの、特にここ日立の新鮮な魚と相性の良い味わいにするということは、創業から今に続く信念です。
その気持ちを大切にしているからこそ、地元・日立の地で長く酒造りを続けていられるのかなと思います。
私はとことん追求するタイプ。どうしたらおいしいお酒を醸せるのかを、常に考えているので、納得するまでかなり時間がかかります。それは、お客様にご満足いただける味わいを提供したいと思っているからです。
椎名酒造店 思いをつなぐ、心の味わい
日立市十王町高原411
明治10年創業
代表 椎名美津子さん
うちの代表銘柄は富久心。
これは、初代・富蔵と、四代目・重直の母である和久里の名前から一文字ずつ、それと、何より「心」こそが大切だという思いから、「富久心」という名前になりました。
夫である先代が亡くなったのは、平成24年のことです。その時期は本当に大変でしたね。蔵そのものを続けるかどうか、というところまで話が及んでしまったんです。
そんな折、畑違いの業種で働いていた二男が家業を継ぐと決断してくれました。その時にやっと、「私は事務所を守るから、あなたには造る方をお願いしたい。私たち二人のこの両輪で、これからの椎名はやっていくんだ。」と腹を括ることができたんだと思います。
何か一つ欠けても、今はありません。こうして酒造りが出来ることに感謝しています。
酒造りは「企業」ではなく「家業」。これからも絶やすことなく、つないだ心を守り続けていきたいと、そう強く思います。
嶋﨑酒造 楽しみ、喜び、笑いを求めて
日立市鮎川町4-2-8
享保元年創業
代表 嶋﨑順一さん
江戸時代の頃、鮎川町一帯はほとんど農地だったそうです。うちはその当時、この地域の地主をしていました。
嶋﨑酒造は比較的海に近いところに立地しているんですが、実は標高29メートルと思いの外、小高いところに立地しているんですよ。
鮎川を背にした敷地の中には、深さ135メートルの井戸があります。この井戸からは、かつて酒造りに適した水を得ることができました。(現在は井戸の使用はありません。)
「どんな日照りでも絶えることなく、水を出してくれる貴い井戸」という意味で、「御貴井戸(ごきいど)」と命名されたこの井戸は、嶋﨑酒造のシンボルとして、蔵の皆で大切に守ってきました。
代表銘柄の「玉の雫」や「恵泉」も、実はこの井戸にその名の由来があるんです。とても深い関係性ですよね。
これからも、伝統を守りながら、地域に愛される酒蔵でありたいと思っています。
菊乃香酒造 時代と歩む、一滴のこだわり
日立市十王町友部104
明治15年創業
代表・杜氏 長岡慎治さん
私はもともとレントゲン技師をしていたんですが、さまざまな偶然が重なりまして、東京農大で醸造について学んだ後、酒造りに携わることになりました。平成18年のことです。
前任の杜氏に自分の技術を認めてもらって、蔵を任された日のことは、今も鮮やかに思い出せますね。
酒造りをしていると、思いもよらない壁が現れます。ですが、いざその壁に向き合ってみると、不意に答えが閃く「瞬間」があるんです。これまでも、何度もその「瞬間」に助けられてきたと感じます。
未だ精進の日々ですが、徐々に私達の努力が受賞という形で現れるようになってきました。技術次第でどんな味でも表現できる酒造りは、奥深くて難しいけれども、本当に面白いものだなと実感しているところです。
菊乃香の酒は、飲んだ方の心を満たすようにと、一滴一滴にこだわりが詰まっています。時代が変わっても、その情熱を絶やさず、豊かな味わいのお酒を造り続けたいです。
ご紹介した「ひたちの地酒」は、日立駅情報交流プラザ ぷらっとひたちなどで購入することができますよ!
ぜひ、あなたのお気に入りの1本を見つけてください
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