履歴書・職務経歴書
履歴書や職務経歴書は、就職・転職時に書かなければいけない必須の書類です。
しかし、「どんな書き方が良いのか…?」と悩まれている方も多いハズ。
そんなあなたに、書き方のヒントをお教えします。
そもそも…
履歴書や職務経歴書は何のために書くのでしょうか。
そう、企業に採用してもらうためですね。
そして、採用担当者や部署の責任者の方がそれらの書類を読むことになります。
では、採用する側はどういった視点で読むのでしょうか?
それは、「募集している仕事(職種)に就いたとき、成果を出してもらえるか」です。
どんな立派な文章が並んでいても、応募しようとしている仕事にプラスの効果がないと判断されてしまうような内容であったり、書いてある内容が理解できないような場合は、書類選考の時点で不採用となってしまうでしょう。
書くときの注意点
手書きの必要は…?
結論から言えば、手書きである必要はありません。
文字から人柄が見えることもあるからと手書きを求める企業もあるため、ケースバイケースです。
特に近年はインターネット経由でのエントリーが進んでおり、インターネットでの提出を求めている企業や情報通信関連企業、外資系企業などではパソコンでの作成でまったく問題ないといえるでしょう。
「だ・である調」と「です・ます調」はどちら…?
丁寧な文章とすべき場面ですから、基本的に「です・ます」で統一しましょう。
一部の文章で体言止めや箇条書きを使用することは差し支えありません。
手書きの場合、鉛筆でも良いですよね?
いいえ。
下書きとして使用する場合は良いですが、提出するものは黒のボールペンを使用すべきです。
ただし、書いた文字を消せるボールペンや黒色以外の色は使用してはいけません。
太さもいろいろありますが、0.7ミリや0.5ミリのものが良いとされているようです。
間違っちゃった…
修正液や修正テープの使用、二重訂正線・訂正印での訂正、黒く塗りつぶすといった修正はやめましょう。
大変ですが、最初から書き直しましょう。
以前使用したものでも大丈夫かな…?
別の企業に提出した履歴書などが戻ってきて、再度それを提出するものに利用するのはやめましょう…。
紙の状態やインクなどから再利用されているやコピーされているかどうかすぐにわかってしまいます。
どんなきれいな状態であっても、その都度作成しましょう。
その他の注意事項
- 文字の大きさは揃えましょう。
- 楷書体で。文字のきれいさではなく、丁寧さで勝負です!
- 年号は西暦か和暦か統一しましょう。
- 略号や繰り返し記号「〃」は使用しないようにしましょう。
- 名称などの固有名詞は、正式な名称で記載しましょう。
- 名称が変更されている場合には、「過去の名称(現 現在の名称)」と記載しましょう。
例えば、「茨城県立佐竹高等学校」は「茨城県立佐竹高等学校(現 茨城県立太田西山高等学校)」と書きます。 - 誤字や脱字、衍字(余計な文字)などがないか最後に見直しましょう。
事前準備編
まず、書き始める前に、内容を整理しましょう。
内容を整理する際に考えなければいけないことは、「採用側(就職を希望する企業)がどんな人を求めているか?」です。
虚偽の記載は絶対にダメです。
ですが、「採用側(就職を希望する企業)が求めている人材」でなければ、採用はされないでしょう。
そこで、自分の経験や資格が、「採用側(就職を希望する企業)が求めている人材」であることや近いことを書けるよう、自分の経験や資格などを説明できるように整理しましょう。
整理
経験は前向きに!
これまでのあなたの経験には、成功も失敗もあったハズ。
成功は前向きに書きやすいですが、失敗はなかなか…。
ですが、失敗の経験こそ前向きに書きましょう。
読みやすく、わかりやすく
いろいろな経験はすべて書くべきでしょうか?
答えは「NO」。
紙面ぎっちりに書かれた文章はとても読みにくいものになります。適度に余白が生じるように書かれているものの方が読みやすくかつわかりやすものとなります。
- 1文は短くしましょう。主語と述語が離れれば離れるほど、文章は読みにくくなりますし、主語と述語がずれていきます。
- 具体的な表現としましょう。具体性がないと、他の人と差別化が図れず、埋もれてしまいます。
- 結論を意識しましょう。いろいろな話題を詰め込むと、結論がない尻切れトンボになりがちです。「そしてどうなった」を意識しましょう。
「履歴書」編
「履歴書」は、あなたの「基本情報」をまとめたものです。
ポイント
使用する様式・サイズ
履歴書は様々な種類が販売されています。特に指定がなければ、JIS規格又は厚生労働省規格のものがおすすめです。
サイズはA4サイズ(見開きでA3サイズ)を推奨します。
B5サイズのものもありますが、一般的な紙のサイズはA版に統一されているため、A4版が良いでしょう。
また、未成年者であるときは、右下に保護者欄があるものを使用すると良いでしょう。
住所
「ハイフン(ー)」を使用して省略せず、記載しましょう。
例えば、「茨城県日立市助川町1-1-1」は「茨城県日立市助川町1丁目1番1号」と記載しましょう。
学歴・職歴
古い順に記載します。
どちらも採用側は注目してみる項目です。
学歴
中学校から記載しますが、中学校は卒業のみです。
高等学校から最終学歴まで入学及び卒業の年次を記載します。
高等学校以降は学科(例えば「茨城県立○○高等学校普通科」「○○大学○○学部○○学科」)も記載しましょう。
なお、職歴が多い場合などで行が足りなくなる場合には、最終学歴のみとしても良いでしょう。
職歴
最初に入社した企業から記載します。
特に「正社員」として採用された企業については、すべて記載しましょう。
免許・資格
取得した順に記載します。
取得した免許や資格をすべて記載したくなってしまいますが、応募する仕事内容に利用できる免許・資格を中心に記載するようにしましょう。
志望動機、特技などの自由記入欄
志望動機を記載する欄がある場合には、採用側が注目しているので、内容を練って記載しましょう!
志望動機
「(技能、資格、経験など)が活かせるため」としがちですが、もう一歩踏み込んで、あなたがその企業に就職して「何がしたい」「どうなりたい」を記載するようにしましょう。
また、「将来性に魅力を感じて」(具体性がない)や「経験を積みたい」(企業は学校ではない)といった表現は避けましょう。
特技、アピールポイントなど
無理に記載する必要はありません。
「職務経歴書」編
職務経歴書は履歴書とは異なり、これまで経験した仕事についてまとめるものとなります。
履歴書と重複する部分もありますが、まったく同一にはしないようにしましょう。
ポイント
使用する様式・サイズ
特に定められた様式はありませんので、自由に記載しても大丈夫です。
しかしながら、文章がだらだらと続くと、見る側が疲れてしまいます。
適度に見出しを設けましょう。
サイズも特に決まりはありません。履歴書とサイズを揃えると良いでしょう。
見出しと内容
決まりはありませんが、おおむね次のような見出しと内容を記載してください。
職務要約
全体の要約です。
簡潔にかつ数行(長くて4行)にまとめます。
職務経歴
新しい順から又は古い順から並べて記載するようにします。
会社の規模や事業内容を記載するとともに、「あなた」が担当した業務内容を記載します。
実績や心がけた点を記載しても良いでしょう。
経験・知識・能力
「あなた」が職務で得られた知識や経験のうち、今回応募しようとする職で役に立つあるいは活かせるものを中心に記載します。
自己PR
履歴書と同じにならないようにしましょう。
ただし、履歴書と方向性などが一貫していなければなりません。
改めて求人票や企業のホームページなどで、「採用側が求める人材」について確認しましょう。
参考文献
- 中園久美子『「転職回数が多い」「非正規だった…」それでの書類選考で落とされない履歴書・職務経歴書の書き方』 日本実業出版社 2020年
- 藤井佐和子『受かる人はここが違う!履歴書・職務経歴書 採用される書き方』 新星出版社 2020年
- 細井智彦『カリスマエージェント直伝!履歴書・職務経歴書の書き方』 高橋書店 2008年
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