日立紅寒桜
春になると市内は美しく咲き誇る桜でいっぱいになります。日立市のシンボルであり、「市の花」にも指定されている桜は、市民と企業が力を合わせて煙害を克服した、力強い歴史の上に育まれました。
そんな「さくらのまち 日立市」には、一足早い春の訪れを告げる「日立紅寒桜」があります。花は一重咲、淡い紅色、咲き始める時期が1月中旬と早く、3月上旬に見頃を迎えます。短期間で一気に咲き誇るソメイヨシノとは異なり、少しずつ開花し、長い間花が楽しめる、大変珍しい品種です。
2001(平成13)年に市民公募により、花の特徴とこの土地にしかない桜を末永く守っていきたいとの願いから命名された日立紅寒桜は、2006(平成18)年8月に日立市固有の桜として、種苗法に基づき農林水産省に品種登録されました。(品種名:日立紅寒)
JR 小木津駅構内にあった原木は、日高交流センターに移植後、枯れてしまいましたが、「芽接ぎ(台木に新芽の部分を刺し込む接ぎ木の方法)」等により生まれたクローン苗木が市内の各所に植栽されました。現在、市内では日高交流センターをはじめ、かみね公園、多賀市民プラザ、JR 日立駅中央口広場などで約280本の日立紅寒桜を見ることができます。
このほかにも、「おぎつやよい」と「ひたち雅」が、新たな日立市固有の品種として登録され、日立市の春に彩りを添えています。
写真は2021(令和3)年1月下旬に撮影された日立紅寒桜の様子です。極早咲きの特徴を持っており、2021(令和3)年は、1月13日に開花しました。
かみね公園内に植栽されている日立紅寒桜。かみね公園は日本の「さくら名所100選」にも選定されており、園内には約25種類、1,000本の桜が植えられています。緑黄色の花を咲かせる「御衣黄」や黄緑色の花を咲かせる「鬱金」など珍しい桜を見ることもできます。
かみね公園の日立市・十王町合併記念碑のある広場(𠮷田正音楽記念館山側)に植えられた日立紅寒桜。2021(令和3)年は、2月中旬に見頃を迎え、訪れた人々の目を喜ばせる、淡い紅色の花が美しく咲き誇っていました。
基本情報
所在地
- かみね公園(日立市宮田町5-2-22)
- 日高交流センター(日立市日高町2-2-1)
- 多賀市民プラザ(日立市千石町2-4-20)
問合せ先
日立市さくら課 電話 0294-22-3111
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