動物園のモットー
「楽しく入って、学んで出られる動物園」
日立市かみね動物園は、太平洋を望む神峰公園の一角に1957年(昭和32年)オープンしました。それ以来、市民やたくさんのお客様に支えられながら動物の魅力や素晴らしさを伝えてきました。それはこれまでも、そしてこれからも変わることはありません。
動物園にはいろんな側面があります。公益社団法人日本動物園水族館協会では、動物園には4つの目的がある、としています。
◆種の保存
◆教育・環境教育
◆調査・研究
◆レクリエーション (日本動物園水族館協会ホームページより)
私たちはこの4つの目的はどれも大切なもので、どれひとつ欠けることはできないものと考えています。目的というよりは動物園が存続するうえで必要欠くべからざる要素、ということができるのではないでしょうか。
私たちなりに解釈すると、動物園は学校や仕事などの日常から解放され、ひとときの癒しや安らぎを求めるレクリエーションの場です。そこでは思い切り非日常の空間を楽しんでほしいと思います。また動物園は生き物を展示する場でもありそこでは命を繋いでいかなくてはなりません。それは希少種に限ったことではありません。そのために日々動物を観察し、調査し、研究しなければなりません。同時に調査研究したことを私たちの知識だけにとどめるのではなく、多くの来園者や市民に還元する責務があると思います。そのために様々な掲示物や媒体、あるいはイベントなどを通して動物への理解や関心をもってもらい同時に動物たちのおかれた現状も知ってもらうことができます。
このように4つの要素はどれひとつ欠くことができません。さらに近年は、動物福祉に関しても運営する側の意識向上が求められてきています。当園でも動物たちの健康や環境面に配慮したハズバンダリートレーニングや環境エンリッチメント対策に日々取り組んでいるところです。動物たちが幸せに、そして来園するお客様もそうした動物たちを見ることで少しでも動物園を理解してもらえたら、と願うところです。
でも私たちは最初から敷居を高くすることは考えていません。とにかく非日常空間である動物園を思いっきり楽しんでほしい、でも帰るころには知らず知らずに動物に関して学ぶことができる、そんな動物園にしたいと思っています。なので・・・
「楽しく入って、学んで出られる動物園」
を当園のモットーに掲げます。
(園長 生江信孝)
動物ふれあいについて
動物園には日常の生活では出会うことのできない動物たちがたくさんいます。その動物たちは動物園で生まれていても、元来、野生で暮らす生き物です。そうした野生の動物は、基本的に人間と接触することはありません。動物園では普段出会うことのできないそうした動物たちを間近で観察することで、多種多様な動物を知るとともに、野生動物を通して生息環境の悪化や絶滅の危機など、環境問題にも関心を高めてもらうことができます。
一方で私たちの社会には家畜やペットと言われる動物もいて、私たちの日常生活に密接に関わりながら暮らしています。当園でも生きている動物を体感できる場として、モルモットといった小動物とのふれあいを実践しています。その目的は、動物に直接ふれることで、動物のぬくもりや感触、動き、ひいては生命の躍動などを直接感じとっていただける学びの場ととらえているからです。同時に、動物の接し方も学んでいただきたいと思います。また、かわいい、くさい、気持ち悪い・・・といった生きている動物を触ることで初めて得られる感情や、人間とは違う体のつくりの発見など、動物への興味と理解への入り口にもなると考えています。
当園のモットーは「楽しく入って、学んで出られる動物園」です。野生由来の展示動物の観察や小動物たちとのふれあいを通して、動物への関心を高め、ひいては動物たちのおかれた環境や命の尊さにまで思いを馳せていただけたら幸いです。
(園長 生江信孝)
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